【ショーシャンクの空に】希望を持つことの大切さを教えてくれる名作。
ふぅ…
どうなさいました?
うちの職場、お客様を食い物にしているような気がして、罪悪感があるんです。
それが理由で精神的に辛くて…転職を考えても、なかなか勇気が出ないので、踏み出す勇気をくれる映画とかないですかね。
それでは、こちらの映画はいかがでしょう。
1995年、143分
監督:フランク・ダラボン
脚本:スティーヴン・キング
キャスト:ティム・ロビンス
ボブ・ガントン
ジェームズ・ホイットモア
受賞タイトル:第19回日本アカデミー賞
制作費:$25,000,000
興行収入:$58,300,000
あらすじ
▼
妻を殺害した罪に問われ、
刑務所送りになった銀行員アンディ。
刑務所内の「しきたり」に馴染めず
孤立した生活を送る。
しだいに仲間ができ、
徐々に馴染んでいくものの
とある出来事をきっかけに
アンディは計画を実行する。
なんか重そうな映画ですね…
心に残る描写が多いです。
私はこの作品から「希望のありかた」を学びました。
ぜひご鑑賞ください。
希望ですか…
今の私に欠けているものです。
さっそく観てみます。
お楽しみいただけると幸いです。
ーーーーー 翌日 ーーーーー
ソムさん!
「ショーシャンクの空に」最高でした!
それは良かったです。
どの場面がお気に召しましたか?
たくさんあるのですが、
特にお気に入りの場面が5つあります。聞いていただけますか?
もちろん喜んで。
ーーーーー ネタバレ注意 ーーーーー
1、ショーシャンク刑務所
妻とその愛人を殺害した罪に問われ、無実を主張するも、ショーシャンク刑務所へ収容されることとなったアンディ。
そこでは、新たに入る仲間を出迎えるために、囚人が集まっていた。彼らは、新入りのことを「フィッシュ」とからかい、誰が最初に泣き出すかを賭けて遊んでいた。
このシーンで「フィッシュちゃーん、歓迎するぜぇ」と、釣竿のリールを引くジェスチャーをしているのが、この映画でレッド役を演じているモーガン・フリーマンの息子アルフォンソ・フリーマンです。実は、レッドの仮釈放判定書に貼付している人物証明写真も、アルフォンソ・フリーマンの写真を使用しています。
このショーシャンク刑務所は、元々は刑務所ではなく、少年院だったのですが、残虐な懲罰が元で閉鎖になった施設だそうです。「人が人に対する残虐性」の悪しき記念塔とも言える、異様な雰囲気が映像から伝わってきます。
入社当時、何かにつけて嫌味を言ってくる先輩を思い出しました。
こちらの困った顔を見て、楽しんでいたんだろうな。
そのような人がいる場合、組織そのものに問題があるのかもしれませんね。
2、仲間を見定める。
アンディは、刑務所内の生活に馴染めず、1ヶ月も他人と接することなく過ごしていた。
ある日、アンディは仲間とキャッチボールをして遊んでいるレッドに声をかけます。話しかけられたレッドも、嬉しそうに微笑んでいましたね。
しかし、新入りの男を犯すことに快楽を得るボグズに、アンディは気に入られてしまい、付き纏われてしまう。何度か追い返すことに成功するも、何度か犯されてしまう描写が、当時の刑務所内の劣悪な環境を物語っています。
1ヶ月かけて関わる人を決めるって、アンディその間、寂しくなかったのかな。
人との繋がりは、人生に大きな影響を与えますからね。
慎重になるアンディーの気持ちもわかります。
3、最高のビール。
ある日、アンディとレッドの仲間達に、屋上の塗装作業が任されます。
その作業中、鬼警官であるハドリーが、同僚に対して相続税に対する愚痴をこぼしていた。それを聞いていた元銀行員のアンディは「奥さんを信用できますか?」と持ちかけた。当然はドリーは怒りを露わにし、転落事故に見せかけてアンディを殺害しようとします。アンディはそんな状況にも関わらず「財産を奥さんに贈与すれば、相続税を免れます。必要書類の作成は私が行います。その代わり、仲間にビールを振舞ってください。」と言った。
ハドリーは、アンディの要求をのみ、作業を終えたレッド達にビールをご馳走した。
この撮影日は、気温40度の炎天下で、塗料のタールが鉛のように重く、大変な重労働だったとのこと。そんな作業の後のビールは、最高に美味しかったと出演者は語っています。
そして、そんな仲間の姿を見て微笑むアンディ。自分の危険を顧みず、仲間の幸せを願うアンディは、この日をきっかけに状況が好転していく。
40度もあったんだ… 仕事の後のビールって、どうしてあんなに美味しいんですかね。
仕事の疲れは、最高のつまみになりますからね。
4、心の豊かさ。
刑務所長ノートンは、アンディの能力をかって、図書係に任命します。
アンディは図書室の本が足りないことを、州に対して6年間手紙を送り続けます。6年間無視し続けた州もすごいですが、アンディの熱意は凄まじいですよね。
そして、送られてきた大量の本とレコードを見て、アンディは満足げな表情。警官の目を盗んで、モーツァルトの「フィガロの結婚」を、刑務所内に大音量で流します。部屋の鍵を閉め、悠々と椅子に座り「抵抗するのは自由だ、懲罰なら受ける。」と言ったような表情で、自由な気持ちを味わった。
その後、アンディは2週間もの期間、畳一錠分ほどの真っ暗な懲罰房に入れられた。
懲罰房から解放されたアンディは、レッドと仲間達に「頭の中で音楽を聴いていた。音楽は決して奪えない。」と、音楽について述べていた。
アンディは、本や音楽を通じて、仲間達だけでなく、囚人達に心の豊かさを培ってほしいと考えたのでしょうね。
6年間も手紙を書き続けるって…
私なんかブログを始めて3ヶ月も続かなかったですよ。
継続は力ですよね。
誰にでもできることではありませんが、それゆえに人の心を動かすのかもしれなせんね。
5、決断の時。
ある日、テレビの窃盗容疑で、お調子者のトミーがショーシャンク刑務所に送られてきた。
トミーは、アンディの奥さんとその愛人を殺害した人物を知っていた。アンディは容疑が晴れると確信し、所長に相談する。しかし、所長は聞く耳を持たないばかりでなく、口止めとしてトミーを射殺した。この事件がきっかけで、アンディは脱獄を決意す流。
実は、アンディはこの日のために、脱獄する準備を進めていた。
20年もの間、壁に穴を掘り続け、必要なものはレッドに調達してもらった。さらに、脱獄した後に必要となる資金の準備まで、所長の目を盗んで遂行していた。
ここからの展開は爽快ですね。悪は罰せられ、アンディとレッドは約束の場所で再会する。
最後に「アレン・グリーンを偲んで」というメッセージに、疑問を抱く方は多いかと思います。アレン・グリーン氏は、監督のフランク・ダラボン氏の古い親友で、映画完成前に亡くなってしまったそうです。このメッセージは、追悼の意を表しているのだそう。
アンディー天才すぎるでしょ。
こんな計画を誰にも気づかれずにやってのけるなんて。
成功するには、適切な計画が必要ですね。
リスクマネジメントも重要な要素かと。
転職をするにも、その後のことをしっかり考えないといけないですね。
感情だけで行動するところでした。もっと自分なりに考えてみます。
健闘をお祈りします。
ーーーーーENDーーーーー
【レオン 完全版】地に足つけて生きていこうと思える名作。
はぁ…
どうなさいました?
最近、やりたいことがよくわからなくて…
奮い立つような映画とかないですかね。
それでは、こちらの映画はいかがでしょう。
【レオン 完全版】
1996年、133分
監督:リュック・ベッソン
キャスト:ジャン・レノ
制作費:$16,000,000
興行収入:$45,284,974
あらすじ
▼
孤独な暗殺者レオンと
家族を殺された少女マチルダの
心温まる絆。
仕事と感情の狭間で繰り広げられる
アクションと感動の物語。
ちょっと…
殺し屋の話なんて、抵抗があるんだけど。
確かにショッキングな映像はあります。
しかし、コミカルな演出、映像や音楽の美しさで、全体的におしゃれにまとめられています。
今の自分を変えるきっかけになるかも。
観てみようかな。
お楽しみいただけると幸いです。
ーーーーー 翌日 ーーーーー
ソムさん!
「レオン完全版」最高でしたよ!
それは良かったです。
どの場面がお気に召しましたか?
たくさんあるのですが、
特にお気に入りの場面が5つあります。聞いていただけますか?
もちろん喜んで。
ーーーーー ネタバレ注意 ーーーーー
1、これぞ悪役、スタンスフィールド。
人気俳優ゲイリー・オールドマンが扮するのは、麻薬取締局捜査官でありながら、裏では麻薬密売組織を牛耳るスタンスフィールド刑事。
血も涙もない悪役っぷりが、この映画の軸になっているといっても過言ではありません。
上を向いて首を震わせながら、麻薬カプセルを噛み砕くシーンは、狂気的なキャラクターを見事に演出しています。感情の起伏が激しく、女子供にも容赦しない、これぞ悪役といったスタンスフィールドからは目が離せませんね。
スタンスフィールド…最悪の悪党。
でもなぜか、かっこよく見えてしまうんだよなぁ。
数ある映画の中でも、トップクラスの悪党です。
この作品のファンの中には「スタンスフィールドが1番好き」という方も、珍しくないですよ。
2、レオンとマチルダの出会い。
レオンの牛乳を買いに行っている間に、スタンスフィールド率いる組織によって、家族を殺されてしまったマチルダ。藁にもすがる思いで、レオンに助けを求めます。
レオンは厄介ごとに巻き込まれたくないという思いから躊躇するも、「女子供は殺さない」という信念から、マチルダを助けることに決めました。
部屋に入った後も、落ち込むマチルダに「キッチンでブタを飼っている」と言い、ブタのミトンを手につけてマチルダを元気付ける。
心優しいレオンに対して、マチルダは特別な感情を抱くようになります。そんなマチルダに手をやくレオンの姿は、父親以上の関係にも見えますよね。
あれだけ優しくされたら、私でも頼りきっちゃうかも。レオンは罪よね。
そうとはいえ、あの状況では仕方ないかと…
3、危険と平和の入り混じった日常。
マチルダは家族の復讐を果たそうと、レオンに殺しを教えてくれと懇願します。レオンは拒否しますが、マチルダの意思は固く、しぶしぶ要求をのむことにしました。
物覚えのいいマチルダは、すぐに要領を覚えていきます。殺しの現場にも同行するようになり、レオンの右腕として活躍します。
そんな危険な仕事もありながら、普段の生活は平和そのもの。2人でモノマネゲームをしたり、水を掛け合ったりと、微笑ましいシーンが際立ちます。
緊張と緩和によって、感情が揺さぶられることで、映画独特のマンネリ感をなくしているのかもしれません。これは、リュックベッソン監督の手腕ですね。
私に足りないのは、メリハリなのかもって思った。
仕事をなんとなくこなして、家ではゴロゴロ過ごす…そんな日常を変えてみよっかな。
人生に刺激を求める人は少なくないですが、なかなか行動が共わないものですよね。
変えてみようと思った今が、チャンスなのかもしれません。
4、リング・トラップ。
警官から完全に包囲された状態から、脱出を試みるレオンとマチルダ。何とかマチルダを換気口から逃すことに成功したが、レオンは陽の光を浴びる直前に、スタンスフィールドから射殺されてしまう。勝利を確信したスタンスフィールドは、倒れたレオンから「何か」を受けとる。それは、手榴弾を起爆させる時に抜く「リング」だった。
レオンは希望だけでなく、最悪な事態まで想定していたのです。自分の身に何かあったとしても、マチルダの宿敵であるスタンスフィールドだけは、生かしておくわけにはいかなかったのでしょう。
【リトル・ミス・サンシャイン】家族の大切さに気づかせてくれる名作。
はぁ…
どうなさいました?
最近、家族とうまくいってなくて…
家族への愛情に気づかせてくれる映画とかないですかね。
それでは、こちらの映画はいかがでしょう。
2006年、100分
監督:ジョナサン・デイトン
キャスト:アビゲイル・ブレスリン
スティーブ・カレル
受賞タイトル:第79回アカデミー賞
第60回英国アカデミー賞
第32回セザール賞
第22回インディペンデント・スピリット
賞制作費:$8,000,000
興行収入:$100,523,181
あらすじ
▼
心優しいぽっちゃり体型の女の子が、
全米美少女コンテストで地区代表に選ばれた。
オンボロのワーゲンバスで、
問題だらけの家族と共にコンテスト会場を目指す。
問題だらけの家族…
まさにうちと同じ状況だ。
どんなご家庭にも、何かしら問題はあります。
私はこの作品から「家族のありかた」を学びました。
ぜひご鑑賞ください。
とても興味が湧いてきました。
さっそく観てみます。
お楽しみいただけると幸いです。
ーーーーー 翌日 ーーーーー
ソムさん!
「リトル・ミス・サンシャイン」最高でした!
それは良かったです。
どの場面がお気に召しましたか?
たくさんあるのですが、
特にお気に入りの場面が5つあります。聞いていただけますか?
もちろん喜んで。
ーーーーー ネタバレ注意 ーーーーー
1、オリーブの可愛らしさ。
映画が始まるとともに、メガネをかけたぽっちゃり系女の子、オリーブの愛くるしいドアップが映し出されます。表情の豊かさと、愛嬌のある姿に心が癒されます。
また、全国美少女コンテストに出場が決まった時、感情を爆発させて大喜びする姿に、思わず見ているこちらが笑顔になってしまいます。
オリーブ役のアビゲイル・ブレスリンは、【幸せのレシピ】【私の中のあなた】【ゾンビランド】などに出演しており、最近は【スティルウォーター】でマット・デイモンと共演しています。
オリーブと娘の姿が重なりました。
今はだいぶ大きくなった娘ですが、こんな時期もあったなぁと、懐かしい気持ちになりました。
素直な娘さんなのですね。
今も昔も変わらず、我が子はかけがえのない存在ですよね。
2、家族のキャラクター。
この作品に登場するキャラクターはとても個性的で、それぞれに問題を抱えています。
父であるリチャードは、異常なほどの負けず嫌い。その思考を周りに押し付けるあまり、家族からは煙たがられる存在に…。
また、祖父であるグランパことエドウィンは、ドラッグや女性問題で、老人ホームを追い出されるほどの破天荒人間。ただ、男気があってとても魅力的なキャラクター。
このほかの家族も様々な長所と短所が描かれており、自分と登場人物の共通点を探して、感情移入しやすい構造になっています。
リチャードと自分の姿が重なりました。
自分の主張ばかりで、家族の声に耳を傾けないことが多かったと、この映画を見て気づくことができました。
あなただけではありませんよ。
みんな自分の声を聞いてほしいものです。
あなたが話を聞いてくれれば、みんな喜びますよ。
3、壊れたワーゲンバス。
コンテスト会場へ向かう道中、ワーゲンバスが壊れてしまいます。自動車整備工場に修理を依頼するも、部品が到着するまで待っていては、コンテストに間に合いません。
困り果てた家族を見て、整備士から提案がありました。それは、ギアをニュートラルにした状態で車を押し、ある程度スピードが出たところで、セカンドにギアを入れれば走行できるというもの。
家族は力を合わせて車を押し、助け合って車に乗り込む。バラバラだった家族が、一致団結してひとつの困難を乗り越えたことで、絆が深まる最高の場面です。
これは、ジャケットにも採用されている有名なシーンです。
家族で困難に立ち向かう姿に感動しました。
みんな車に乗り込んだ瞬間、私もガッツポーズしてしまいました。
躍動感があり、手に汗握るスリリングなシーンですよね。
4、おじいちゃんの名言。
いくら破天荒な性格のグランパでも、孫娘は可愛くて仕方がない。
コンテストで披露するダンスの振り付けを担当するなど、家族の中で一番オリーブに協力的な存在。
道中のホテルでも念入りに2人で稽古をしていたが、「コンテストで負けたらどうしよう…お父さんは負け犬が嫌いなのに」とオリーブが弱音を吐く。そんな孫娘の姿を見てグランパは言った。
「お前は負け犬なんかにはならない。負け犬ってのは、負けるのが怖くて勝負をしないやつのことだ」
それを聞いたオリーブは、結果はどうであれ全力でコンテストに出場しようと決心した。
この言葉は、多くの人の心に響くと思います。
誰だって負けるのは怖いけど、勇気を出して挑戦すれば、必ず得るものはある。嘲笑う人間もいるかもしれないけど、そんなやつらを気にして自分のやりたいことを我慢するなんて、馬鹿馬鹿しいですよね。
負け犬の定義に、納得してしまいました。恥ずかしながら私は、戦う前から逃げることが多かったと思います。
負けることは結果ではなく、勝利までの過程に過ぎませんからね。
勇気をくれる名言に、私も励まされました。
5、世間体より、やっぱり家族。
やっとのことでコンテスト会場に到着したオリーブ達。周りを見渡せばスタイル抜群な女の子が勢揃い。そればかりか、歌やダンスも超一流。家族全員、オリーブが出場して恥をかくのを恐れて、辞退するようオリーブを説得します。
しかし、オリーブはグランパとの約束を守るため、コンテストに出場します。ところが、破天荒グランパが考えた振り付けがあまりに破廉恥なため、スタッフが止めに入ります。
家族は、破廉恥な振り付けなんかより、勇気を持って自分を表現するオリーブの姿に感動し、ステージ上に飛び乗って大暴れ。
このシーンで流れたリック・ジェームスの『Super Freak』は、世間体を気にして尻込みしそうになる現代を生きる社会人に、一歩を踏み出す勇気をくれます。
もうこのシーンは、感情が入り乱れてしまい、笑いながら泣いていました。
誰になんと言われようと、家族だから理解しあえることってありますよね。
ああ、急に家族の顔が見たくなりました。ソムさん、またね。
はい、お気をつけて。
ーーーーーENDーーーーー