【リトル・ミス・サンシャイン】家族の大切さに気づかせてくれる名作。
はぁ…
どうなさいました?
最近、家族とうまくいってなくて…
家族への愛情に気づかせてくれる映画とかないですかね。
それでは、こちらの映画はいかがでしょう。
2006年、100分
監督:ジョナサン・デイトン
キャスト:アビゲイル・ブレスリン
スティーブ・カレル
受賞タイトル:第79回アカデミー賞
第60回英国アカデミー賞
第32回セザール賞
第22回インディペンデント・スピリット
賞制作費:$8,000,000
興行収入:$100,523,181
あらすじ
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心優しいぽっちゃり体型の女の子が、
全米美少女コンテストで地区代表に選ばれた。
オンボロのワーゲンバスで、
問題だらけの家族と共にコンテスト会場を目指す。
問題だらけの家族…
まさにうちと同じ状況だ。
どんなご家庭にも、何かしら問題はあります。
私はこの作品から「家族のありかた」を学びました。
ぜひご鑑賞ください。
とても興味が湧いてきました。
さっそく観てみます。
お楽しみいただけると幸いです。
ーーーーー 翌日 ーーーーー
ソムさん!
「リトル・ミス・サンシャイン」最高でした!
それは良かったです。
どの場面がお気に召しましたか?
たくさんあるのですが、
特にお気に入りの場面が5つあります。聞いていただけますか?
もちろん喜んで。
ーーーーー ネタバレ注意 ーーーーー
1、オリーブの可愛らしさ。
映画が始まるとともに、メガネをかけたぽっちゃり系女の子、オリーブの愛くるしいドアップが映し出されます。表情の豊かさと、愛嬌のある姿に心が癒されます。
また、全国美少女コンテストに出場が決まった時、感情を爆発させて大喜びする姿に、思わず見ているこちらが笑顔になってしまいます。
オリーブ役のアビゲイル・ブレスリンは、【幸せのレシピ】【私の中のあなた】【ゾンビランド】などに出演しており、最近は【スティルウォーター】でマット・デイモンと共演しています。
オリーブと娘の姿が重なりました。
今はだいぶ大きくなった娘ですが、こんな時期もあったなぁと、懐かしい気持ちになりました。
素直な娘さんなのですね。
今も昔も変わらず、我が子はかけがえのない存在ですよね。
2、家族のキャラクター。
この作品に登場するキャラクターはとても個性的で、それぞれに問題を抱えています。
父であるリチャードは、異常なほどの負けず嫌い。その思考を周りに押し付けるあまり、家族からは煙たがられる存在に…。
また、祖父であるグランパことエドウィンは、ドラッグや女性問題で、老人ホームを追い出されるほどの破天荒人間。ただ、男気があってとても魅力的なキャラクター。
このほかの家族も様々な長所と短所が描かれており、自分と登場人物の共通点を探して、感情移入しやすい構造になっています。
リチャードと自分の姿が重なりました。
自分の主張ばかりで、家族の声に耳を傾けないことが多かったと、この映画を見て気づくことができました。
あなただけではありませんよ。
みんな自分の声を聞いてほしいものです。
あなたが話を聞いてくれれば、みんな喜びますよ。
3、壊れたワーゲンバス。
コンテスト会場へ向かう道中、ワーゲンバスが壊れてしまいます。自動車整備工場に修理を依頼するも、部品が到着するまで待っていては、コンテストに間に合いません。
困り果てた家族を見て、整備士から提案がありました。それは、ギアをニュートラルにした状態で車を押し、ある程度スピードが出たところで、セカンドにギアを入れれば走行できるというもの。
家族は力を合わせて車を押し、助け合って車に乗り込む。バラバラだった家族が、一致団結してひとつの困難を乗り越えたことで、絆が深まる最高の場面です。
これは、ジャケットにも採用されている有名なシーンです。
家族で困難に立ち向かう姿に感動しました。
みんな車に乗り込んだ瞬間、私もガッツポーズしてしまいました。
躍動感があり、手に汗握るスリリングなシーンですよね。
4、おじいちゃんの名言。
いくら破天荒な性格のグランパでも、孫娘は可愛くて仕方がない。
コンテストで披露するダンスの振り付けを担当するなど、家族の中で一番オリーブに協力的な存在。
道中のホテルでも念入りに2人で稽古をしていたが、「コンテストで負けたらどうしよう…お父さんは負け犬が嫌いなのに」とオリーブが弱音を吐く。そんな孫娘の姿を見てグランパは言った。
「お前は負け犬なんかにはならない。負け犬ってのは、負けるのが怖くて勝負をしないやつのことだ」
それを聞いたオリーブは、結果はどうであれ全力でコンテストに出場しようと決心した。
この言葉は、多くの人の心に響くと思います。
誰だって負けるのは怖いけど、勇気を出して挑戦すれば、必ず得るものはある。嘲笑う人間もいるかもしれないけど、そんなやつらを気にして自分のやりたいことを我慢するなんて、馬鹿馬鹿しいですよね。
負け犬の定義に、納得してしまいました。恥ずかしながら私は、戦う前から逃げることが多かったと思います。
負けることは結果ではなく、勝利までの過程に過ぎませんからね。
勇気をくれる名言に、私も励まされました。
5、世間体より、やっぱり家族。
やっとのことでコンテスト会場に到着したオリーブ達。周りを見渡せばスタイル抜群な女の子が勢揃い。そればかりか、歌やダンスも超一流。家族全員、オリーブが出場して恥をかくのを恐れて、辞退するようオリーブを説得します。
しかし、オリーブはグランパとの約束を守るため、コンテストに出場します。ところが、破天荒グランパが考えた振り付けがあまりに破廉恥なため、スタッフが止めに入ります。
家族は、破廉恥な振り付けなんかより、勇気を持って自分を表現するオリーブの姿に感動し、ステージ上に飛び乗って大暴れ。
このシーンで流れたリック・ジェームスの『Super Freak』は、世間体を気にして尻込みしそうになる現代を生きる社会人に、一歩を踏み出す勇気をくれます。
もうこのシーンは、感情が入り乱れてしまい、笑いながら泣いていました。
誰になんと言われようと、家族だから理解しあえることってありますよね。
ああ、急に家族の顔が見たくなりました。ソムさん、またね。
はい、お気をつけて。
ーーーーーENDーーーーー