映画ソムリエ

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【リトル・ミス・サンシャイン】家族の大切さに気づかせてくれる名作。

はぁ…

40代男性
 
ソムさん
 

どうなさいました?

最近、家族とうまくいってなくて…

家族への愛情に気づかせてくれる映画とかないですかね。

40代男性
 
ソムさん
 

それでは、こちらの映画はいかがでしょう。

 

リトル・ミス・サンシャイン : 作品情報 - 映画.com

リトル・ミス・サンシャイン

2006年、100分

 

    監督:ジョナサン・デイトン

       ヴァレリー・ファリス

 

  キャスト:アビゲイル・ブレスリン

       ポール・ダノ     

       アラン・アーキン    

       グレッグ・キニア   

       トニ・コレット

       スティーブ・カレル  

 

受賞タイトル:第79回アカデミー賞    

       第60回英国アカデミー賞  

       第32回セザール賞     

       第22回インディペンデント・スピリット

 

  賞制作費:$8,000,000

  興行収入:$100,523,181

 

あらすじ

心優しいぽっちゃり体型の女の子が、

全米美少女コンテストで地区代表に選ばれた。

オンボロのワーゲンバスで、

問題だらけの家族と共にコンテスト会場を目指す。

 

 

 

問題だらけの家族…

まさにうちと同じ状況だ。

40代男性
 
ソムさん
 

どんなご家庭にも、何かしら問題はあります。

私はこの作品から「家族のありかた」を学びました。

ぜひご鑑賞ください。

とても興味が湧いてきました。

さっそく観てみます。

40代男性
 
ソムさん
 

お楽しみいただけると幸いです。

 

 

 

ーーーーー 翌日 ーーーーー

 

 

 

ソムさん!

リトル・ミス・サンシャイン」最高でした!

40代男性
 
ソムさん
 

それは良かったです。

どの場面がお気に召しましたか?

たくさんあるのですが、

特にお気に入りの場面が5つあります。聞いていただけますか?

40代男性
 
ソムさん
 

もちろん喜んで。

 

 

ーーーーー ネタバレ注意 ーーーーー

 

1、オリーブの可愛らしさ。

映画が始まるとともに、メガネをかけたぽっちゃり系女の子、オリーブの愛くるしいドアップが映し出されます。表情の豊かさと、愛嬌のある姿に心が癒されます。

また、全国美少女コンテストに出場が決まった時、感情を爆発させて大喜びする姿に、思わず見ているこちらが笑顔になってしまいます。

オリーブ役のアビゲイル・ブレスリンは、【幸せのレシピ】【私の中のあなた】【ゾンビランド】などに出演しており、最近は【スティルウォーター】でマット・デイモンと共演しています。

 

オリーブと娘の姿が重なりました。

今はだいぶ大きくなった娘ですが、こんな時期もあったなぁと、懐かしい気持ちになりました。

40代男性
 
ソムさん
 

素直な娘さんなのですね。

今も昔も変わらず、我が子はかけがえのない存在ですよね。

 

 

2、家族のキャラクター。

この作品に登場するキャラクターはとても個性的で、それぞれに問題を抱えています。

父であるリチャードは、異常なほどの負けず嫌い。その思考を周りに押し付けるあまり、家族からは煙たがられる存在に…。

また、祖父であるグランパことエドウィンは、ドラッグや女性問題で、老人ホームを追い出されるほどの破天荒人間。ただ、男気があってとても魅力的なキャラクター。

このほかの家族も様々な長所と短所が描かれており、自分と登場人物の共通点を探して、感情移入しやすい構造になっています。

リチャードと自分の姿が重なりました。

自分の主張ばかりで、家族の声に耳を傾けないことが多かったと、この映画を見て気づくことができました。

40代男性
 
ソムさん
 

あなただけではありませんよ。

みんな自分の声を聞いてほしいものです。

あなたが話を聞いてくれれば、みんな喜びますよ。

 

 

3、壊れたワーゲンバス。

コンテスト会場へ向かう道中、ワーゲンバスが壊れてしまいます。自動車整備工場に修理を依頼するも、部品が到着するまで待っていては、コンテストに間に合いません。

困り果てた家族を見て、整備士から提案がありました。それは、ギアをニュートラルにした状態で車を押し、ある程度スピードが出たところで、セカンドにギアを入れれば走行できるというもの。

家族は力を合わせて車を押し、助け合って車に乗り込む。バラバラだった家族が、一致団結してひとつの困難を乗り越えたことで、絆が深まる最高の場面です。

これは、ジャケットにも採用されている有名なシーンです。

家族で困難に立ち向かう姿に感動しました。

みんな車に乗り込んだ瞬間、私もガッツポーズしてしまいました。

40代男性
 
ソムさん
 

躍動感があり、手に汗握るスリリングなシーンですよね。

 

 

4、おじいちゃんの名言。

いくら破天荒な性格のグランパでも、孫娘は可愛くて仕方がない。

コンテストで披露するダンスの振り付けを担当するなど、家族の中で一番オリーブに協力的な存在。

道中のホテルでも念入りに2人で稽古をしていたが、「コンテストで負けたらどうしよう…お父さんは負け犬が嫌いなのに」とオリーブが弱音を吐く。そんな孫娘の姿を見てグランパは言った。

「お前は負け犬なんかにはならない。負け犬ってのは、負けるのが怖くて勝負をしないやつのことだ」

それを聞いたオリーブは、結果はどうであれ全力でコンテストに出場しようと決心した。

この言葉は、多くの人の心に響くと思います。

誰だって負けるのは怖いけど、勇気を出して挑戦すれば、必ず得るものはある。嘲笑う人間もいるかもしれないけど、そんなやつらを気にして自分のやりたいことを我慢するなんて、馬鹿馬鹿しいですよね。

負け犬の定義に、納得してしまいました。恥ずかしながら私は、戦う前から逃げることが多かったと思います。

40代男性
 
ソムさん
 

負けることは結果ではなく、勝利までの過程に過ぎませんからね。

勇気をくれる名言に、私も励まされました。

 

 

5、世間体より、やっぱり家族。

やっとのことでコンテスト会場に到着したオリーブ達。周りを見渡せばスタイル抜群な女の子が勢揃い。そればかりか、歌やダンスも超一流。家族全員、オリーブが出場して恥をかくのを恐れて、辞退するようオリーブを説得します。

しかし、オリーブはグランパとの約束を守るため、コンテストに出場します。ところが、破天荒グランパが考えた振り付けがあまりに破廉恥なため、スタッフが止めに入ります。

家族は、破廉恥な振り付けなんかより、勇気を持って自分を表現するオリーブの姿に感動し、ステージ上に飛び乗って大暴れ。

このシーンで流れたリック・ジェームスの『Super Freak』は、世間体を気にして尻込みしそうになる現代を生きる社会人に、一歩を踏み出す勇気をくれます。

もうこのシーンは、感情が入り乱れてしまい、笑いながら泣いていました。

40代男性
 
ソムさん
 

誰になんと言われようと、家族だから理解しあえることってありますよね。

ああ、急に家族の顔が見たくなりました。ソムさん、またね。

40代男性
 
ソムさん
 

はい、お気をつけて。

 

 

ーーーーーENDーーーーー