映画ソムリエ

映画をもっと楽しく。

【ショーシャンクの空に】希望を持つことの大切さを教えてくれる名作。

ふぅ…

30代男性
 
ソムさん
 

どうなさいました?

うちの職場、お客様を食い物にしているような気がして、罪悪感があるんです。

それが理由で精神的に辛くて…転職を考えても、なかなか勇気が出ないので、踏み出す勇気をくれる映画とかないですかね。

30代男性
 
ソムさん
 

それでは、こちらの映画はいかがでしょう。

 

ショーシャンクの空に

1995年、143分

 

    監督:フランク・ダラボン     

    脚本:スティーヴン・キング    


  キャスト:ティム・ロビンス     

        モーガン・フリーマン    

        ウィリアム・サドラー    

        ボブ・ガントン       

       ジェームズ・ホイットモア 

 

受賞タイトル:第19回日本アカデミー賞  

 

制作費:$25,000,000

興行収入:$58,300,000 

 

あらすじ

妻を殺害した罪に問われ、

刑務所送りになった銀行員アンディ。

刑務所内の「しきたり」に馴染めず

孤立した生活を送る。

しだいに仲間ができ、

徐々に馴染んでいくものの

とある出来事をきっかけに

アンディは計画を実行する。

 

 

 

なんか重そうな映画ですね…

30代男性
 
ソムさん
 

心に残る描写が多いです。

私はこの作品から「希望のありかた」を学びました。

ぜひご鑑賞ください。

希望ですか…

今の私に欠けているものです。

さっそく観てみます。

30代男性
 
ソムさん
 

お楽しみいただけると幸いです。

 

 

 

ーーーーー 翌日 ーーーーー

 

 

 

ソムさん!

ショーシャンクの空に」最高でした!

30代男性
 
ソムさん
 

それは良かったです。

どの場面がお気に召しましたか?

たくさんあるのですが、

特にお気に入りの場面が5つあります。聞いていただけますか?

30代男性
 
ソムさん
 

もちろん喜んで。

 

 

ーーーーー ネタバレ注意 ーーーーー

 

1、ショーシャンク刑務所

妻とその愛人を殺害した罪に問われ、無実を主張するも、ショーシャンク刑務所へ収容されることとなったアンディ。

そこでは、新たに入る仲間を出迎えるために、囚人が集まっていた。彼らは、新入りのことを「フィッシュ」とからかい、誰が最初に泣き出すかを賭けて遊んでいた。

このシーンで「フィッシュちゃーん、歓迎するぜぇ」と、釣竿のリールを引くジェスチャーをしているのが、この映画でレッド役を演じているモーガン・フリーマンの息子アルフォンソ・フリーマンです。実は、レッドの仮釈放判定書に貼付している人物証明写真も、アルフォンソ・フリーマンの写真を使用しています。

このショーシャンク刑務所は、元々は刑務所ではなく、少年院だったのですが、残虐な懲罰が元で閉鎖になった施設だそうです。「人が人に対する残虐性」の悪しき記念塔とも言える、異様な雰囲気が映像から伝わってきます。

 

入社当時、何かにつけて嫌味を言ってくる先輩を思い出しました。

こちらの困った顔を見て、楽しんでいたんだろうな。

30代男性
 
ソムさん
 

そのような人がいる場合、組織そのものに問題があるのかもしれませんね。

 

 

2、仲間を見定める。

アンディは、刑務所内の生活に馴染めず、1ヶ月も他人と接することなく過ごしていた。

ある日、アンディは仲間とキャッチボールをして遊んでいるレッドに声をかけます。話しかけられたレッドも、嬉しそうに微笑んでいましたね。

しかし、新入りの男を犯すことに快楽を得るボグズに、アンディは気に入られてしまい、付き纏われてしまう。何度か追い返すことに成功するも、何度か犯されてしまう描写が、当時の刑務所内の劣悪な環境を物語っています。

 

1ヶ月かけて関わる人を決めるって、アンディその間、寂しくなかったのかな。

30代男性
 
ソムさん
 

人との繋がりは、人生に大きな影響を与えますからね。

慎重になるアンディーの気持ちもわかります。

 

 

3、最高のビール。

ある日、アンディとレッドの仲間達に、屋上の塗装作業が任されます。

その作業中、鬼警官であるハドリーが、同僚に対して相続税に対する愚痴をこぼしていた。それを聞いていた元銀行員のアンディは「奥さんを信用できますか?」と持ちかけた。当然はドリーは怒りを露わにし、転落事故に見せかけてアンディを殺害しようとします。アンディはそんな状況にも関わらず「財産を奥さんに贈与すれば、相続税を免れます。必要書類の作成は私が行います。その代わり、仲間にビールを振舞ってください。」と言った。

ハドリーは、アンディの要求をのみ、作業を終えたレッド達にビールをご馳走した。

この撮影日は、気温40度の炎天下で、塗料のタールが鉛のように重く、大変な重労働だったとのこと。そんな作業の後のビールは、最高に美味しかったと出演者は語っています。

そして、そんな仲間の姿を見て微笑むアンディ。自分の危険を顧みず、仲間の幸せを願うアンディは、この日をきっかけに状況が好転していく。

 

40度もあったんだ… 仕事の後のビールって、どうしてあんなに美味しいんですかね。

30代男性
 
ソムさん
 

仕事の疲れは、最高のつまみになりますからね。

 

 

4、心の豊かさ。

刑務所長ノートンは、アンディの能力をかって、図書係に任命します。

アンディは図書室の本が足りないことを、州に対して6年間手紙を送り続けます。6年間無視し続けた州もすごいですが、アンディの熱意は凄まじいですよね。

そして、送られてきた大量の本とレコードを見て、アンディは満足げな表情。警官の目を盗んで、モーツァルトの「フィガロの結婚」を、刑務所内に大音量で流します。部屋の鍵を閉め、悠々と椅子に座り「抵抗するのは自由だ、懲罰なら受ける。」と言ったような表情で、自由な気持ちを味わった。

その後、アンディは2週間もの期間、畳一錠分ほどの真っ暗な懲罰房に入れられた。

懲罰房から解放されたアンディは、レッドと仲間達に「頭の中で音楽を聴いていた。音楽は決して奪えない。」と、音楽について述べていた。

アンディは、本や音楽を通じて、仲間達だけでなく、囚人達に心の豊かさを培ってほしいと考えたのでしょうね。

6年間も手紙を書き続けるって…

私なんかブログを始めて3ヶ月も続かなかったですよ。

30代男性
 
ソムさん
 

継続は力ですよね。

誰にでもできることではありませんが、それゆえに人の心を動かすのかもしれなせんね。

 

 

5、決断の時。

ある日、テレビの窃盗容疑で、お調子者のトミーがショーシャンク刑務所に送られてきた。

トミーは、アンディの奥さんとその愛人を殺害した人物を知っていた。アンディは容疑が晴れると確信し、所長に相談する。しかし、所長は聞く耳を持たないばかりでなく、口止めとしてトミーを射殺した。この事件がきっかけで、アンディは脱獄を決意す流。

実は、アンディはこの日のために、脱獄する準備を進めていた。

20年もの間、壁に穴を掘り続け、必要なものはレッドに調達してもらった。さらに、脱獄した後に必要となる資金の準備まで、所長の目を盗んで遂行していた。

ここからの展開は爽快ですね。悪は罰せられ、アンディとレッドは約束の場所で再会する。

最後に「アレン・グリーンを偲んで」というメッセージに、疑問を抱く方は多いかと思います。アレン・グリーン氏は、監督のフランク・ダラボン氏の古い親友で、映画完成前に亡くなってしまったそうです。このメッセージは、追悼の意を表しているのだそう。

 

アンディー天才すぎるでしょ。

こんな計画を誰にも気づかれずにやってのけるなんて。

30代男性
 
ソムさん
 

成功するには、適切な計画が必要ですね。

リスクマネジメントも重要な要素かと。

転職をするにも、その後のことをしっかり考えないといけないですね。

感情だけで行動するところでした。もっと自分なりに考えてみます。

30代男性
 
ソムさん
 

健闘をお祈りします。

 

 

ーーーーーENDーーーーー