【プラダを着た悪魔】仕事に活力を与えてくれるビタミン剤のような名作。
はぁ…
どうなさいました?
会社で雑用ばかり…やりたいことをやらせてもらえなくて…
こんな私を元気づけてくれるような映画ってないですかね。
それでは、こちらの映画はいかがでしょう。
【プラダを着た悪魔】
2006年、110分監督:デヴィッド・フランケル
脚本:アラン・ブロッシュ・マッケンナ
キャスト:メリル・ストリープ
エイドリアン・グレニアー
受賞タイトル:第64回ゴールデングローブ賞
制作費:$35,000,000
興行収入:$326,705,902
あらすじ
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ジャーナリストを目指すアンディ。
オシャレに興味がない彼女が
一流ファッション誌
「RUNWAY」
で働くことに…。
オシャレに興味がない…
なんか共感できるかも。
仕事に対するビタミン剤のような映画です。
ぜひご鑑賞ください。
とても興味が湧いてきました。
さっそく観てみます。
お楽しみいただけると幸いです。
ーーーーー 翌日 ーーーーー
ソムさん!
「プラダを着た悪魔」最高でした!
それは良かったです。
どの場面がお気に召しましたか?
たくさんあるのですが、
特にお気に入りの場面が5つあります。聞いていただけますか?
もちろん喜んで。
ーーーーー ネタバレ注意 ーーーーー
1、心を掴むオープニング。
映画が始まり、リズミカルな音楽と共に、美女達の着替えシーンが始まります。オシャレに無頓着なアンディと、オシャレ美女達の対比が面白いです。
この時に流れているのは、KT Tunstallの「Suddenly I see?」という曲です。めざましアラームをこの曲に設定すると、オシャレな1日がスタートしそうですね。
一流ファッション雑誌「RUNWAY」の面接を受けにきたアンディ。面接を担当するのは、メリル・ストリープが演じる、血も涙もない鬼編集長ミランダ。必死に自己アピールするアンディだが、ゴミを見るような目でアンディを見下すミランダ。
不合格を察したアンディは、肩を落として会社を後にしようとするが、まさかの合格。その日からアンディは、RUNWAYで働くことになった。
心が折れないアンディの強い精神力に、ミランダは可能性を感じたのかもしれませんね。
今までファッションに興味なかったんですが、あのオープニングを見てちょっと興味が湧きました。
そういえば、服装は第一印象に大きな影響を与えるって、本で読んだことあったな。
背伸びをしない範囲で、ファッションを楽しむのも、いいかもしれませんね。
2、知らない世界。
ファッションに無頓着なアンディは、ミランダ以外の社員からも、ファッションについて馬鹿にされます。今までは指摘されることがなかったので、アンディは毎日困惑しっぱなし。
そんなある日、マイアミに出張に行っていたミランダから「明日は双子の娘の演奏会があるから、すぐに飛行機を用意して。」と電話があった。
しかし、マイアミではハリケーンが発生し、飛行機はすべて欠航していた。アンディはあちこちに連絡してみるが、どうすることもできませんでした。
そのことがきっかけで、ミランダはアンディにすっかり幻滅し、こってりと嫌味を言われます。アンディは、ファッションのこと以外で指摘されたことに深く傷つき、上司のナイジェルに助けを求めるが「甘えるな」「お前は努力してない」と厳しく指摘されます。
ストレートに指摘されたアンディは、ファッションの知識を身につける必要があると感じ、知らない世界に足を踏み入れる第一歩として、ナイジェルにコーディネートをお願いした。
このことがターニングポイントとなり、アンディの仕事は好転していく。
私は注意されるとすぐに落ち込んで、友達に愚痴を言ったりしてるんだよね。
あなただけではありませんよ。
ただ、注意されたことは「自分の伸び代」でもあるので、それに気づかせてくれる相手がいるということは、ありがたいことなんですよね。
3、仕事とプライベート。
仕事が順調で、やりがいを感じはじめたアンディ。しかし、突然変わったアンディに、彼氏も友達も困惑する。あげくの果てには、ミランダの言いなりになっている姿を見て「洗脳されちまったのかー」と馬鹿にされる始末。
そんなある日、仕事の影響で、彼氏の誕生パーティの約束をすっぽかしてしまう。そのことが原因で、少しずつ二人の心は離れていきます。
仕事にのめり込みすぎると、プライベートを犠牲にする。そのバランスを保つことの難しさを、生々しく表現されています。
結局アンディは、彼氏だけでなく、友達までも失いかけてしまい「本当の幸せってなんだっけ」と、悩むことになります。
わかるなー。
私の場合、雑用ばかりだけど、仕事となると断れなくて…
友達との約束を何度かすっぽかしてる。
仕事の代わりは務まるけど、あなたという存在は誰にも務まりません。
大切にしたいことに目を向けることで、幸せに近づけるのでしょうね。
4、自分のやるべきこと。
ミランダのアシスタントとして、パリに同行することとなったアンディ。
パリの雰囲気と、お酒に惑わされて、サイモン・ベイカー演じる凄腕フリーライタートンプソンと、夜を共に過ごしてしまう。(この時、彼氏と別れているので、浮気ではないですね)
アンディは、トンプソンの部屋で発見した『RUNWAY HIGH FASHION』という雑誌の見本に疑問を抱き、トンプソンに問うと「RUNWAYの編集長は、ミランダに代わってジャクリーヌが務める。そして、僕は編集責任者になるんだ。」と明かした。
それを聞いたアンディは、ミランダを傷つけたくない一心で、急いで知らせようとするが、ミランダは話を聞こうとしない。
最悪なシナリオを覚悟したアンディだったが、ミランダは状況をすべて把握した上で、対策を練っていたのだ。さらに、アンディが必死で「乗っ取り計画」を伝えようとしていたことまで把握していたのだ。
アンディは、一人でバタバタしていたことを馬鹿馬鹿しく感じたが、ミランダは自分のために精一杯頑張ってくれたアンディに感銘を受け「あなたは私に似ている」とまで言った。
アンディがミランダに認められた瞬間ですね。
誰かのために必死にやっても、どうせ認められることなんてないと思っていたけど、見ている人は見ていてくれるものなのかな。
もちろん。
少なくとも、自分のために努力してくれた人を、嫌いになる人はいませんよ。
5、コンコルド広場の噴水。
最後、アンディは何も言わずに、ミランダの元を離れます。
さらに、ミランダから着信があった携帯電話を、コンコルド広場の噴水へ投げ込みます。
このシーンは、自分の道を決断したアンディの、清々しい心境が表現されていますよね。
その後、アンディはRUNWAYを退社し、一流新聞社「ミラー紙」の面接に行った。
ミラー紙は、アンディの人となりを確認するため、ミランダに連絡をしていた。ミランダはアンディについて「今までのアシスタントで、最も期待を裏切ってくれた。彼女を雇わないなら、あなたは大馬鹿者だ。」という最高の褒め言葉を、FAXで送ってきたという。
彼氏とのよりを戻し、自分の本当にやりたい仕事にも就くことができたアンディは、これからどんな活躍をするのか楽しみですね。
考えてみれば、自分の仕事に文句ばかりで、努力していなかったのかも…
あと、なんのために努力するかも、考えないとなー。
努力の方向性は、大切ですよね。
家に帰って、今の自分が進みたい道と、そのためにやるべきことを、ノートにまとめてみます。
素晴らしいですね。応援しております。
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